椿原正和先生による公開授業

2025年9月27日 14時44分

 9月26日(金)の5校時に、5年生が椿原正和先生をお迎えし、国語の授業を受けました。椿原先生に本校で授業をしていただくのは3回目ですが、5年生にとっては初めての体験です。授業前には「緊張する」「どうしよう」と声をもらす児童も多く、少し落ち着かない様子が見られました。

 授業はまず、鉛筆や赤鉛筆、消しゴム、ものさしなどの学習用具がそろっているかを確かめ、ノートや教科書の置き場所を整えることから始まりました。これは、学習に臨む気持ちを高めると同時に、授業中に「ない」「忘れた」とならないための大切な準備です。姿勢を整えることが、子どもたちの集中力や意欲につながっていきます。

 続いて、故事成語を声に出して読みました。繰り返すうちに、子どもたちの声は少しずつ大きくなっていきます。さらに椿原先生が、「大きな声を出す方法を合唱指導のすばらしい音楽の先生から教えていただきました」と話し、口を指4本分開けるとよいと助言されると、声は一段と響き渡るようになりました。本校でも同様の指導を行っていますが、子どもたちの反応はまるで違い、すでに椿原先生のペースに引き込まれていることが伝わってきました。

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 子どもたちの緊張がすっかりほぐれたところで、本時の学習「たずねびと」(光村図書)に入りました。子どもたちはすでに宿題で一度読んでいます。最初に単元のめあて「物語の全体像を想像し、考えたことを伝え合おう」を確認しました。ノートの書き方についても徹底されました。書く場所、文節ごとに区切って書く、声に出してから書くなど、基本を丁寧に指導していただきました。こうした積み重ねが、考えを深め、学びを共有する力につながっていきます。さらに、一人一人のノートを確認し、たくさんの誉め言葉をかけてくださるので、子どもたちはいつも以上に意欲的に取り組んでいました。

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 14ページにも及ぶ文章を段落ごとにあらすじを押さえながら読み進めます。登場人物同士のやりとりやキーワードをしっかり捉え、物語の流れを理解していきました。

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 段落を読み取った後には、段落の特徴を考え、一人でまとめた内容を二人組で交換しました。この活動を3回繰り返す中で、友達の意見から新たな気付きを得たり、同じ考えを共有して喜び合ったりする姿が見られました。

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 授業を終えた子どもたちの表情はとても明るく、達成感と満足感に満ちていました。充実した学びの時間であったことが、子どもたちの様子からはっきりとうかがえます。

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  授業後には教職員研修も行い、私たち自身も授業のあり方や今後の教育について多くの学びを得ました。今回の経験を生かし、より良い授業づくりに努めてまいります。